こんにちは「BICYCLE INFO」です
私のリアクト4000は2020年式? 2021年式?確かどちらかだと思ったのですが、セミ内装式の最終型。
これ以降はフル内装式となり、リアディレーラーもダイレクトマウントに変更されています。
シマノのリアディレーラーがシャドータイプになり、フレーム側に近づいた仕様にモデルチェンジしたことで障害物からの接触を軽減させリアディレーラーや、ハンガーへのダメージを低減させることができるということです。
シャドータイプは自転車を倒しても地面につかない!
実際は勢いがあるはずなので、シャドータイプでも地面と接触すると思いますが、凄いことですね!
最初は険しいコースを走るMTB等から始まった仕様だそうで、ロードに置き換えると空力にも効果ありということでR9000系、R8000系、R7000系はシャドータイプに変更になりました。
脱線しました!話をダイレクトマウントに戻します。
もちろん余分なリンクが1つ減ることで、より正確でクイックなギアチェンジができることもメリットのようですね!
私のリアクト4000はこのダイレクトマウントになる前の最終型だったので、純正で採用されるダイレクトマウントとはどんなもの?という興味心もあったのですが、ホイールが外しやすくなるってことなので試しに装着することにしたので、その結果をレビューいたします。
ダイレクトマウントハンガーとは?
要するに純正についているリンク部分を無くして、ハンガーにダイレクトにリアディレーラーを取り付けるという感じでしょうか。
右が純正ハンガーとリンク部分、左がダイレクトマウントハンガー。
関節が1つ減ってますよね!ハンガーに直接リアディレーラーを取り付けるので、「ダイレクトマウントハンガー」ってことです。
確かに、ギアチェンジするのに関節が増えれば、その分誤差も生まれそうですよね。
「SIGEYI」というブランド
知識不足ですみません、「SIGEYI」というブランドは全く知りませんでしたが、パワーメータやチェーンリング等結構なバイクパーツをラインナップしている中国のブランドのようです。
商品ラインナップからも想像できるように、アルミの製造技術には長けているようです。
ダイレクトマウントハンガーを実際に見てもわかるのですが、仕上げも7075アルミ削り出しのT6仕上げで非常に綺麗です。(7075アルミといえば超々ジュラルミンで、さらに強度を上げるための熱処理を加えたのがT6です)
ホイールが外しやすくなる
ダイレクトにリアディレーラーを付けることで、ギャチェンジの正確性というのももちろんなのですが、それより試してみようと思った大きな理由は、ホイールが外しやすくなるということなんですね!
車種によるらしいのですが、シャドータイプになりホイールを外す際、リアディレーラーがフレーム寄りに配置されているため、ホイールの軸がディレイラーのケージ部分と干渉しやすくなり「ホイールが外しにくい」という意見をWEBで散見します。
私のリアクトも例外ではなく同じように「ホイール外しにくいな〜、ガイドプーリーあたりにひっかかるんだよな」というように思っており、さらに最近タイヤを28Cに変更して外径が少し大きくなったことでチェーンステイの長さの関係もあり余計に外しづらさを感じていました。
手順
作業は簡単、まずはリアデイレーラーを外しましょう!
- 1リンク部分を外す
チェーンが張っていると作業できないので外しておき、リンク部分を5mmの六角レンチで外します。
- 2リアデイレーラーは外れてリンク部分とノーマルハンガーになります
- 3ダイレクトマウントハンガーの取り付け
ノーマルのハンガーを外して、入れ替えにダイレクトマウントハンガーを取り付け
- 4リアデイレーラーを取り付け完了!
ノーマルハンガーごと外せば、リンク部分は付いてくるので取り外しは完了。
大事な箇所なのでリアデイレーラーとダイレクトマウントハンガー接合部は、一応トルクレンチにてシマノ規定の8~10Nmで締め付けて終了!
重量比較
ダイレクトマウントハンガーには14.1gと0.1gまで刻印されていましたが、実際は・・・!
14.0gと凄い!
0.1gしか誤差が無い!(ハンガーの旋盤での仕上げを見る限り、この誤差はむしろ秤の誤差ですね!)
ノールのハンガーとリンク部分は29.5g。
これが無くなったわけですから、15.5gの軽量化!
ノールのハンガーとリンク部分は見るからに単なる鋳物ですね。(いわゆる型への流し込みで、エッジの甘さから見ても鍛造でも無い)
7075アルミの無垢材からの削りだしダイレクトマウントハンガーとはレベルが違い過ぎ。
ノーマルハンガーより剛性は圧倒的にありますね。
おまけにアルマイト処理ですので、摩擦や腐食の耐性も抜群なはずです!
実際にホイールは外しやすくなったのか?
最初の考えでは基本リアディレーラーの位置が後ろへズレるわけではないので、「変わるかな〜」と思っていました。
装着前と装着後の写真を重ねてみました。(全く同じ位置での撮影は難しいので多少誤差はご了承ください)
真横から見て、白い点線部分が無くなるということですね!
果たしてその効果は?
リアホイール取り外し
自転車逆さまで作業しているので少し見づらくてゴメンなさい。
リアディレーラー本体を持って上部に引っ張り上げた状態でホイールをゆっくり引き上げます。
インナーTOPで一番チェーンにテンションがかからない状態がやりやすいです。
ノーマルハンガーだと、スルーアクスルのスリーブ?がまずノーマルハンガーの角に当たり外しずらいですね。
ノーマルハンガーの場合、ガイドプーリーやゲージに引っかかっていたのですが、だいぶ楽になっている感じ!?
タイヤを25Cから28Cに替えて外径が変わっているので、当然半径も変わります。
リアクト4000のチェーンステイの長さはフレームの大きさに関わらず408mmなのですが、28Cにして半径が大きくなった分で25Cの時よりさらにキツいので、少しエアーを抜いてみるとその分ホイールを前方へ移動できます。
そうすることで、ガイドプーリーからの接触圧も弱くなりかなりスムースに外れました!
リアディレーラーの位置が変わっていないのに何故外しやすくなったのか?
確かにノーマルハンガーの時はアクスルシャフトのスリーブがぶつかって抜きずらいことは上記でも書きましたが、ディレーラー本体を上へ持ち上げる(逆さでの作業時)角度は変わらないはずなので、ガイドプーリーやゲージに接触する圧は変わらないように思いますが・・・。
キツく無くなったというわけではありません。キツいのですが、ノーマルハンガーの時と比べると確実にスムースになっています。
何度かトライしましたが同じ結果でした。
結論!すみません理由はわかりませんでした・・・が、少しスムースにホイールが外せるようになったのは事実です。
ロジックがわからないと釈然としないのでどなたか教えて〜!
興味ある方は是非トライしてみてください。(そしてロジックを・・・)
個人的にこの仕上げは非常に精度が高く、このパーツを付けるだけで満足なのですが、曲がった時のことを考え予備を持っておきたいですが、高過ぎ〜〜🎵
私のはリアクトでしたが、他の車種も多数ラインナップされています。