こんにちは「BICYCLE INFO」です
フリーハブはMAVICでも1000kmでチェックし、必要ならメンテナンスが推奨されています。
自転車を趣味で乗っていると1000kmなんてアッという間ですよね!
前にも書きましたが、リアクト4000は私がセカンドオーナーなので自分のことは検討がつきますが、前オーナーがどれくらい乗っていて、メンテナンスをしっかりしていたかは知るよしもありません。
私が乗り始めてから既に1000kmは超えているはずなので、そろそろメンテナンス時期かな・・・・。
というのもホイールはDT-SWISSのP1800のアルミで、フリーハブも上位グレードはスターラチェットなのですが、P1800はエントリーグレードなので3ポール(3爪)で、最近ライド中に足を止めた時の音がかなりの爆音に感じていました。
いい機会なので、今回はこの3ポール(3爪)のフリーハブのメンテナンスをしてみようと思います。
結論から言ってしまうと、メンテナンスが遅いくらいに汚れており、メンテナンス後はいい感じに静かになりました!(音の差を下に載せましたので、是非ご覧ください)
DT-SWISSは専用のハブグリスがあるのですが、今回は以前から使用しているシマノのフリーハブグリスを使用しています。
スプロケットは外さなくてもOK
DT-SWISSのフリーハブや、アクスルスルーシャフトのタイプはラチェットタイプでシールドベアリングを使っている物が多いです。
DT-SWISSのフリーハブはフリーボディーを引っ張るだけで抜けてくれるので、メンテナンスは非常に楽なんですね!
クイックレリースのハブはシャフト外したりと厄介ですけど・・・。
DT-SWISSのフリーハブはスプロケットとフリーボディーごと引っ張れば抜けるのですが、今回はロー側の境目についてるシール(パッキン)も掃除をしたかったので、スプロケットは外しました!
1000km程度でこれっ!!??
自分では1000kmくらいなのですが、前オーナーが結構走ったのかもしれませんね!
フリーハブを抜いたら・・・!
汚なっ〜〜〜〜〜〜!
一応シールのおかげで水は入らなかったのか、錆てはいませんが酷い・・・、酷すぎる〜〜!
ハブグリスは普通のグリスより全然柔らかいので、汚れ易いのはわかりますが・・・、爆音の原因はこれだったのですね!
ギアの受け(写真上から2枚目)の奥にシールドベアリングがあるのですが、薄らと赤く見えますが、ほとんど黒色です。
シャフトにもスリーブがハマっていますので、これも抜きます。(異物感がします・・・)
フリーボディーについてるシール(パッキン)も外します
DT-SWISSのフリーハブは、本当にハマってるだけなので引っ張ればフリーボディーは外れます。
逆にいうと、シール(パッキン)がしっかりしていないと水分が侵入しやすくなるということになるわけなので、この機会にしっかりクリーニングします。
キレたりはしていないので、まだグリスアップで使えそうです。
3ポール(3爪)を外します
この爪が、足の回転を止めた時にカチカチカチと音がしてホイールが空回りします。
フリーハブの肝的な部分ですね!
グリスが見た目コールタールのようになっちゃってます(泣)
汚すぎて外さないよく見ませんが、3ポール(3爪)は1本の細いリングで固定してあるだけです。
先の細いピンセットのようなもので、爪の開いているところを探ればすぐにわかります!
焼きはいれてあると思うので、少々引っ張っても元の形状に戻りますが、やはり細いのでデリケートですので引っ張り過ぎず優しく引っ張って外します。
リングですが、1箇所だけ切れている(写真の左斜め上あたり)ので、この切れている部分が2つ上の写真でピンセットの曲がっているところにあるシルバーのピンを挟むように取り付けます。
爪のグリスも真っ黒です。
爪の中央に溝がありますが、ここに上のリングが通ります。
何度も言いますが、汚過ぎ〜〜〜!
でもキレイにしたら気持ち良さそうですね。
各部品をクリーニング
なんでも油汚れにはパーツクリーナーという方がいますが、ゴム、シリコンなどはOKと書かれたパーツクリーナーでも自分は直接噴射するのは避けています。
全てのゴムやシリコンでテストしたわけではありませんので、万一ってこともあると困るので。
金属部分はパーツクリーナーで大丈夫!
シール部分はゴム製なので、私は絶対に直接噴射はしません。
シールドベアリングもシールで塞がれていますので、ここもマイクロファイバーなどにパーツクリーナーを若干吹いたものでの噴き上げが基本ですね。
各部品をグリスアップ
見違えるようにキレイになりました。
あとはシマノのフリーハブグリスを塗って組み付けていきます!
DT-SWISSはハブ用のグリスが用意されていますが、そこまで拘っていないので今回はシマノのフリーハブグリスを塗っていきます。
ただシマノのプレミアムグリスを塗ってしまうと硬過ぎて抵抗になってしまうので注意です!
※冷蔵庫から出して少し時間が経過したマーガリンと、常温のマーガリンくらい硬さに違いがあります。
3つの爪が収まるところにシマノのフリーハブグリスを塗っていきます。
3箇所にグリスを塗ると、粘着力で爪が固定されますので、固定リングをハメ易くなりますよ!
固定リングが入る溝にもグリスアップしていきます。
シールの入る溝にも忘れずに塗っていきます。
リングを嵌めると、このように爪が3本とも起き上がり、ココが受けのギアにかかるようになるんですね。
ベアリングのキャップのところにもシッカリ塗ります。
フリーボディをハブに差し込みます
あとは、フリーボディをハブに差し込むだけです。
シャフトにスリーブを入れるのを忘れないようにしてください。
これでフリーハブのメンテナンスは完了です!
あとはスプロケットを取り付け、自転車に戻すだけです。
さて、爆音ラチェット音はどのようになったのか・・・?
Before&After 音の変化
グリスの量にもより、音量はかなり調節できるようですね。
今回は自分なりに普通の量でのメンテナンスでしたが、爆音ラチェットの音に変化はあったのでしょうか?
こちらはメンテナンス前になりますが、かなり大きなでカチカチカチ音がしていてノイジーな音ですよね。
メンテナンス後、高音部分が無くなり静かになったのと、なんとクランク1回転分の動画なのですが約8秒近くも長く回るようになりました。
常日頃のメンテナンスは重要です
頻繁に乗っていると、少しずつの変化に気づくのが遅れてしまい、末期一歩手前くらいでようやく気づくことになるので、メンテナンスをショップへお願いしている方は、メモっておいたほうがいいと思います。
自分でメンテナンスする方は、「もうそろそろメンテナンスだな」ということが感覚的にわかるのはメリットだと思いました。
自分でメンテナンスをすると、何かトラブルが起きても対処方法がわかったり、原因場所の検討もついたりしますのでおすすめです。
それに加えて自分でメンテナンスすると、余計に愛着がわいて大切にするようになると思います。
ロードバイクって結構シビアに不調が反応してきますので、日頃のメンテナンスの重要性を再認識しました!
やっぱ、キレイは気持ちいいっす!
ハブ以外の万能グリスならコレ!